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小林よしのり
2016.4.5 04:50政治

トランプと関係ない国の自立


米国大統領選のトランプの言動になぜ注目するのか分からない。

いくらなんでもこの人が大統領になるはずないだろう。

もしそうなったらアメリカ人が世界中で馬鹿にされるだけだ。

 

わしは自主防衛論者だが、トランプが日本の駐留米軍の撤退を

訴えたり、日本の核武装を訴えたりしても、却って迷惑なのだ。

 

それは国連の女子差別撤廃委員会が、皇統の男系絶対は女性差別

と真実を突いてきても、迷惑に感じるのと同じことだ。

 

外圧は要らないのである。

日本国民が選び、決断しなければ意味がないのだ。

 

トランプは米軍の駐留費用をもっと払えと言う。

思いやり予算じゃ足らないと言う。

冗談ではない。

日本に米軍を駐留させたいのなら、その費用は米国が全額払えと、

わしは言いたいくらいだ。

 

いざとなれば米軍が守ってくれると日本人が思っているから、

「憲法9条改正に反対」「自衛隊を国軍にするのは反対」などと

甘ったれたことを言う左翼が滅びない。

駐留米軍が日本人の精神を蝕んでいる。

 

自主防衛は単独防衛ではない。

他国と安保条約も結べるし、同盟関係もつくれるが、基本は

単独防衛の覚悟を持ち、最大限それを試みよということだ。

 

将来、米国が日本から軍隊を引き上げると言ったときに、

「もはや日本は単独では守れない」と明言している臆病保守は、

自殺でもする気か?

自分の国は自分で守るという、国家成立の原点に帰るしかない

ではないか。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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